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研究員リレーコラム

英国からみたLORC研究の意義第1研究班

コラム投稿者

小山善彦

英国バーミンガム大学都市地域研究所客員講師

 私はイギリス研究を始めて30年ほどになります。LORCには最初から参加させてもらい、イギリスでの公共政策改革や市民社会セクターの育成策、さらに最近では地域人材育成の視点から、イギリスの資格認証制度についての研究を行っています。

 確かにLORCが対象とする「持続可能な発展」「パートナーシップ」「地域ガバナンス」「地域人材育成」などは、世界各国共通の政策テーマになった観があります。しかし、同じような言葉を使い、同じ目標に向かっていても、各国のアプローチはかなり異なります。

   例えばイギリスの場合ですと、いくつもの対抗軸の中から新しい政策モデルが生まれてきます。労働党と保守党という政治的な対抗軸に加えて、中央集権と地域主義、官僚的規制と自由市場、あるいは公共の担い手としての行政と市民社会という対抗軸も存在します。そうした対抗軸をできるだけ増やすのがイギリス流です。最近「マス・ローカリズム(mass localism)」が注目されるようになりましたが、これは地域主義、自由市場、そして市民社会にシフトした政策モデルになっています。

 今回訪問したアメリカのポートランドでは、徹底的な市民主権が実践され、それを政治や行政がサポートするシステムが成果を上げていました。多数の「プロフェッショナル活動家」や「プロフェッショナル市民」が存在し、彼らが政策決定システムの中に構造化されている。市民主権の可能性とともに、市民がそこまでやれることに驚くばかりでした。

 世界共通の大きな流れを肌で感じ、各国の固有の取り組みを理解し、そこから日本独自のモデルを開発し、実験する。そうした研究スタイルがLORCの魅力だと思いますし、今後のさらなる進化を期待しています。

2009.12.01

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