【LORC】包摂的発展研究ユニットの研究会が開催されました
2023.08.31
包摂的発展研究ユニットでは、スペイン・サラゴサを拠点に、空地整備のユニークな取り組みで欧州でも知られる存在として活躍中のPatrizia di Monte氏(gravalosdimonte arquitectos主宰)とIgnacio Grávalos Lacambra氏(サン・ホルヘ大学)をお招きし、8月23日に研究会を開催しました。
日時:2023年8月23日(水)15:00-17:30
場所:龍谷大学深草キャンパス和顔館4階会議室2
15:00- お二人の活動の紹介(阿部大輔:包摂的発展研究ユニット長)
15:10- ”Tools for the urban regeneration. Practices, Processes and Design” by Patrizia di Monte
15:40- 議論
16:10- ”Urban welfare and public spaces in the contemporary city. From abandoned places to nearby infrastructures” by Ignacio Grávalos
16:50- 議論
17:10- まとめ、閉会
サラゴサの旧市街で始まった空地を暫定利用する取り組み「Esto no es un Solar(=これはただの空き地ではない)」は、市民がその場所をただのパブリックスペースではなく、自分のスペースだと思うことによるセルフマネージメントにより改修および維持が行われてきました。その効果としては、特に子ども・移民へのエンゲージメントのほか、治安改善、コミュニティの強化があったことが報告されました。
このほか、スペイン・バルセロナ市における「スーパーブロック」(新市街地に形成されたグリッド・パターンの街区を9つにまとめ400m四方の「スーパーブロック」とする計画)内の空間デザインや、ドイツ・ボーフム市における地区共有キッチンによって移民コミュニティの包摂をはかる取り組み、イタリア・ボローニャにおける公園の再生整備の事例などを共有していただきました。