Research Centre for the Local Public Human Resources and Policy Development(LORC)

地域公共人材・政策開発リサーチセンター

先輩の声

 初めまして、2021年の龍谷大学学生気候会議で実行委員会委員長を務めさせていただきました松本泰地です。在学中は国際学部グローバルスタディーズ学科に在籍し、斎藤文彦先生のゼミに所属しておりました。私は気候変動や持続可能性に興味を持っており、在学中に何か行動を起こしてみたいと考えていました。その際に教授から学生気候会議開催のお話をいただき、運営として携わることになりました。

 私にとって学生気候会議は、気候変動問題に対する印象が変わった経験でした。学生の皆さんも授業やニュースなど様々な場所で気候変動問題、持続可能性に関して聞くことは多くあると思います。しかし「実際どのような問題なのか」「自分に何ができるか」「本当に解決できるのか」など多くの疑問を持っているのではないでしょうか。また、興味はあるけど何から始めたらよいか分からない、という人もいると思います。私も皆さんと同じように、気候変動問題が本当に解決できるのか不安や疑問感を持っていました。しかし、学生気候会議での講義や議論を通して、自分のコミュニティでの持続可能性を考えることで、気候変動問題への理解、解決への可能性、自分たちに何ができるかなどを理解することができました。

 卒業後、私は気候会議での経験を経て持続可能性への興味関心がさらに強くなり、スウェ ーデンで持続可能性を研究する修士課程に所属しました。日々世界中から集まった学生とともに、理論的な側面と実践的な側面の両方から研究に励んでいます。具体的には、スウェーデンの企業での持続可能性に対する取り組みを学んだり、持続可能性を組み込んだ経営戦略を考えたり、持続可能性に取り組む自治体を訪れたりしています。修士課程修了後には、企業や自治体など、持続可能性に対する取り組みに悩む人々への支援をしたいと考えています。

 気候会議を大学で開催することは、日本、世界で見ても珍しい例です。是非在学中に気候変動に対する理解を深め、大学、地域における持続可能性について考えてみてください。

松本さん(写真右端)とクラスメイトの写真