第2回学生気候会議の提言書が、学生から学長へ手渡され意見交換しました
2023.08.08
2023年8月3日(木)、昨年12月に開催した学生気候会議の提言書を、学生が入澤学長に手渡し、意見交換しました。参加したのは政策学部3回生で、第1回気候会議をきっかけに誕生した学生グループ「O’Cs」代表の中西航さんと同グループメンバーの経営学部3回生の岩佐祐吾さん。教員からは大学の気候変動問題担当を務める深尾昌峰副学長、LORC研究会メンバーの村田和代政策学部教授、斎藤文彦国際学部教授が出席しました。
中西さんからは、学生気候会議で出された意見として、大学の施設の改修、新設時には京都の間伐材を使うこと、交通面ではキャンパス感を結ぶシャトルバスの本数を見直したり、予約制にして無駄を省くこと、また大学の役割として地元地域と協力して脱炭素地域を創っていくことなど、気候会議で出された提案が紹介されました。
また「学生気候会議は全学部、学年から参加があった。総合大学だからこそ各学部の強みを活かすことができるので、気候変動に関して学ぶ機会を充実させてほしいし、その機会として学生気候会議は大きな意義がある。今後も気候会議の開催を大学として支えてほしい」と要望が伝えられました。
岩佐さんは「世界中で気候会議の開催が増えている中、龍谷大学の一員としてこの活動に関われることを誇りに思う」との思いを語りました。
学生からの提案、要望を受け、入澤学長は冒頭、「今日を楽しみにしていた」を切り出し、「気候会議に自分自身も参加して学生の意欲の高さを実感した」と当日を振り返りました。また「グローバルな課題に身近なところから取り組んでいくことが大切で、学生が真摯に考えてくれた意義は大きい。『私たちの大学』だからこそ、ぜひ継続させてほしいし、全学に広げていきたい」と今後の展開に意欲を示しました。
深尾副学長から「学生の意識を高めていく必要がある。そのために学生の眼差しで、楽しく活動をつくっていくことに期待したい。提言書にある「ウォーターサーバーの設置」に伴い学内の自販機の売上が落ちることを喜べるかどうか、が問われている。経済的にはマイナスだが、経済合理性という価値観ではない、豊かな学生生活という別の価値を大切にする文化を創っていきたい」とのコメントがありました。
斎藤教授から「今後は深草キャンパスだけでなく瀬田キャンパスでも開催を検討したい。開催地のキャンパスのある地域と気候会議との関係をどう設定していくのかも議論していきたい」と発言がありました。
村田教授から「気候会議の特徴は、その場がこの社会の縮図となるよう学生から無作為抽出で参加者を集めるミニパブリックスであること。だからこそ、関心層、無関心層、全学部の多様な学生から意見が出される。今後も多様な層を巻き込んで大学の取り組みを考えたい」とのコメントがありました。
今年、第3回の学生気候会議は12月2日(土)、16日(土)に開催が決まっており、現在学生と教員が議論して内容を検討しています。
関連リンク
龍谷大学学生気候会議が開催されました【LORC】https://lorc.ryukoku.ac.jp/news/news-151/
第2回の提言書はここからダウンロードできます。